コラム

【受験】厳しい幼稚園を中退してのびのび幼稚園に転園した話【比較・合わない】

幼稚園にいきたくない

小さな子どもだっていろいろ考えるんですよ。

私は自分の意思で幼稚園を辞めました。

そう。中退しています笑

5歳にしてその決断を下した時のことは

30歳になった今でもよく覚えています。

正しくは、軍隊幼稚園からのびのび幼稚園に転園したんだけどね!

私はよくも悪くも記憶力がよくて、今も当時の事をよく覚えているので、これから「厳しい幼稚園に子どもをいれたい」なんて悩んでいるお母さんママさんの参考になったらいいなと思います。

私の幼稚園は厳しすぎだと思うし、20年以上前のことなので、今は人権的にもここまでやる幼稚園はないと思います(そう願いたい)

お受験向け幼稚園の生活

  • もちろん毎日お勉強

国語、算数、音楽、体育、英語…百人一首はもちろん百首暗記だよぉ★

  • 自由時間はお昼休みくらい。

ごはん食べるの遅かったからほとんど遊べなかった。。

  • 朝は夏でも冬でも寒風摩擦

寒いんだけど死ぬんだけどw

  • できない時は廊下に立たされる

もちろん6段の跳び箱が飛べなくてもね☆

幼稚園で6段て高すぎだと5歳にして思う。

  • 地域の祭りに参加する際の出し物がガチ

その辺のかわいいやつじゃないからね。間違えたら怒られるから必死

  • 煮干しは毎日2本食べる

給食で絶対出てきた。今でもみたくない存在

  • 日常生活の動きも軍隊のごとく

方向転換する際の足さばきまで指導されるよーー所作ね。

毎日泣くのが当たり前の生活

そう。当時の私は幼稚園にいくのが怖くて仕方がなかった。今日はなにで怒られるんだろう。今振り返っても当時の私が特段ダメな子だったかというとそうではない。求められているものが普通以上だったから。だから怒られる。ただそれだけ。それは自分でも理解していたから心を無にして幼稚園に通っていたのを覚えている。

厳しい教育は自己肯定感が育たない

毎日がんばっているのに怒られる。廊下に立たされる。

跳び箱が6段跳べないだけなのに。それだけなのに。

悪いことしていないのにバケツ両手に廊下に立たされる。

挫折の連続。5歳にしてなにかを悟ったのですよ。

この頃から人に認められたい!褒めて褒めて!!みたいな感情はもうなかったんだと思います。

だから大人になった今でも褒められるのは苦手です。

私は承認欲求も自己肯定感もめちゃめちゃ低いです。

「人に認められなくたっていいじゃないか。」

そう生きるようになりました。

ただ、自分の中に答えがあってそれを目指す。

自分がいつもライバルみたいな感じになりました。

そんな考えがたまに悲しいなんて思ったりもするし

これが自分なんだと思ったりもします。

もともとも性格なのか後天的なものなのかはわからないですけどね。

すぽんさーりんく

のびのび幼稚園との出会い

それは偶然のことでした。

引っ越すことになり、新居周辺を母親と散策しているときのことでした。

たまたま別の幼稚園の前を通りかかったのです。

初めて他にも幼稚園があるということを知りました。

幼稚園はここにしかなくていかなければいけなくて

厳しいところ。そう思ってがんばってきたから。

「お母さん?ここはなに?」

「ここは、幼稚園だよ」

「?…なんか遊んでるよ?」

「あぁ、餅つきだね」

「なんで餅つきしてるの?なんで遊んでるの?」

「そういう幼稚園だから」

「遊んでていいの?」

「そうだよ」

衝撃をうけた。遊んでていい?んなばかな…勉強は、勉強はどうしたんだーーーー!!!!

特別な光景に見えた。みんな笑ってて遊んでて楽しそう。

「どうしたらこの幼稚園に通えるの?」

「通おうと思えば通えるけど…」

「私こっちの幼稚園にいきたい(即断)」

逃げたっていいじゃない。合わなかっただけ

そう、それだけ。今でもこの選択は正しかったと思うし、軍隊型、のびのび型両方を経験したからこそ多方面に物事を考えられるようになったんだと思います。

のびのび幼稚園での生活

  • 基本遊び

本当にこれ!!ごっこ遊びとか初めてしました。

キンモクセイの花を瓶にいれ、さらに水をいれて香水とか作ったりしてさ。

  • 縫い物を教えてくれた

針と糸を使って手縫いでひたすら巾着袋作ってた。もちろんやるもやらないも自由。遊びの一貫。私はすごくはまっちゃってずっと縫い物をしてたので手縫いめちゃめちゃ得意です。

転園組なので1年で卒園になってしまったけど本当に楽しかった。というかすべてが衝撃的。こんな自由があるんだ、すごく幸せでここは天国かとずっと思ってた。噛みしめてた。笑

両方通ったからこそわかるそれぞれのメリット

軍隊型(厳しい)幼稚園のメリット

  • 勉強しまくるから中学までノー勉でもテストでいい点がとれる(その後はお察しください!!笑)
  • 現代ではなかなか学べない礼儀作法、所作が身に付く

方向転換する際は、軸足を意識する、お辞儀、姿勢、歩き方、座り方すべてやるので女性らしい上品な雰囲気になれる(雰囲気だけね笑)

  • 挫折経験をさせてあげられる

これが一番活きてるかも。当時は確かに辛かったけど、生きていれば必ずいつか挫折するわけでその耐性がついてる。

はやいうちに挫折経験をさせたほうがいいと思う。そこから立ち直る強さを身に付けること。社会に出ても必須能力だと思う。

プライドははやいうちに折ったほうがいいと思う。

プライドを持たないというプライドの方が学べることが多いとはやく気が付くことができるよ。

のびのび幼稚園のメリット

  • 子どもらしくいられる

年齢に見合った遊びができる。子どもらしいって大事な経験だよね。

  • 母親を近くに感じられる

お弁当やなにかと親が参加する行事が多く安心感がある

悩むならとりあえず厳しい幼稚園にいれて子どもの様子をみるべし

きっとゆとり幼稚園から厳しい幼稚園に転園させたらメンタル殺られてしまうよ。。

なので厳しい幼稚園にいれて子どもに判断を仰ぐべし。楽しく通っているならおっけー。悩んでいたらすぐ転園させたほうがいいかも。

なぜ厳しい幼稚園を勧めるのか

そう。私は中退したのになぜ?って思う方もいるでしょう。

それはたくさん自分で考える機会ができるから。小さい時から自分で物事を考える訓練ができるから。

勉強も有利。小学校の勉強なんて勉強しなくても余裕で100点★

なぜ怒られるのか、なぜ廊下に立たされるのか、なぜ私は泣いているのか、そのなぜについて考えることは大人になってからも活きてくる。

そこからじゃあどうしたらいいのか、こうしてみよう。なんか違うから方向性を変えなければ。そうやって自分で考えられるようになる。

そして、自分より優れている人もいる、でも自分にも優れているところがあることを知る。

みんな違うことを理解し、どうしたら自分が傷つくか、人が傷つくか。心の痛みがわかるようになる。

今の子達が弱いのは怒られる経験が少ないからなんじゃないかな。根拠のない自信と高いプライド、自己の過大評価。

そんなものをボッキボキに折ってくれるのが厳しい幼稚園だよ★

でもきっと正解はない

のびのび幼稚園の良いところは協調性を学べるところだ。人との繋がり温かさ。

特に小さい時だからこそ受けられる愛情をたくさん感じとれる機会が多い。

それはやがて自分の自信となるでしょう。

厳しい幼稚園は群れるより一匹狼タイプ。

ひとりで解決していく術を身に付けていく。

かわりに協調性が低くなる場合がある。

結局どっちがかけてもだめなんだよね。

バランスが大事。

人格形成期の幼児教育は大切。

今後の物事の考え方、習慣、性格に関わってくるから。そしてそれは一生付きまとうから。

だから子どものためにではなく、子どもに選択権を与えてあげてほしい。

私が5歳で自分の人生の選択を初めてしたように、5歳児にだって自分なりの考えがある。子どもの声を聞いてその子にあった人生を一緒に考えてあげてほしいと思うのです。